おいしいみかんを届けます
「たわわ果樹園の想い」
震災のとき九州に住んでいました。放射性物質による被害を逃れるために関東からどんどん人が逃げてきました。その様子を肌で感じた私達は、これからは消費生活ではなく、循環する生活にシフトするべきだと感じました。
みかんの生産者は減少していっています。耕作放棄地が増えていき、みかんの木は一年放置しただけで実らなくなってしまいます。先人たちが開墾して、石垣を作り、みかんの木を植える作業は現在よりもっと過酷だったでしょう。私達はそんなみかん畑を譲り受けてみかん作りをしています。
いつまでも、たわわに実るゆたかな未来を想い描いてたわわ果樹園と名付けました。
「こだわりは美味しいみかん」
飲食関係の仕事をしていた私達は、美味しい!ということを、とても大切にしています。”美味しい”は当たり前かもしれませんが、時にそうでもないこともあります。スーパーでみかんを買って、期待外れだったということはよくあるのではないでしょうか。
柑橘類が大好きな私達は、様々な地域のみかんを取り寄せては食べるというようなことをしていました。そしてやはり愛媛のみかんは格別に美味しいと感じています。
みかんの味を作るのは、その土地の風土が作り上げるといっても過言ではありません。マルチシートなど不自然なものを使わなくても美味しくできるこの明浜町はみかんづくりに最高に適した場所たと言えるでしょう。
「50代でみかん農家をはじめる」
農業の中でもとくに難しいと言われている柑橘栽培。50代で始めるなんて無謀だ、という意見もたくさんあります。しかし私達は何かを始めるのに遅いなんてことはない、と思っています。確かに急斜面でカゴいっぱいに入ったみかんを何回も運んだ日は倒れ込むこともあります。しかし、このみかんの木がなくなっていくのはもったいない、美味しいみかんをみんなに食べてもらいたい! という想いのほうが上回っているのです。